神戸市の中小企業へ。求人広告の掲載費に使える補助金・助成金まとめ【2025年版】
- 迪宇 坂本

- 10月13日
- 読了時間: 5分
更新日:13 時間前

採用は「コスト」ではなく、「戦略」です。
「求人広告にお金をかけても、応募が来ない」「広告費ばかり増えて、効果が見えない」
そう感じたことはありませんか?
マイナビ転職、doda、Indeedなどの媒体は確かに強力ですが、1回の掲載で数十万円がかかるのも現実です。
しかし今、神戸市の中小企業には、その掲載費を“補助金でまかなう”という、新しい選択肢が生まれています。
💡 まず結論:「使える」──ただし、“設計すれば”です。
多くの経営者が誤解しています。「求人広告費は補助金の対象外」だと。
確かに、「掲載費」という言葉そのものが書かれている制度は多くありません。けれども、“採用活動”や“ブランディング活動”の一部として位置づけることで、求人広告費を実際に補助対象にしている企業が、すでに神戸に存在します。
🏢 神戸市「中小企業採用ブランディング支援補助金」
神戸市は、採用を「ブランディング活動」として支援しています。
対象: 神戸市内の中小企業
内容: 採用広報・情報発信・広告委託などに関する費用
補助率: 1/2
上限: 50万円
公募期間(2024年度): 6月26日〜10月31日
👉 出典: SG補助金ポータル(神戸市)
この制度では、「採用活動費」という文言の代わりに、「採用広報」や「外部委託費」という言葉で設計されています。
つまり、求人広告の掲載費を**“採用ブランド発信のための広報活動費”**として整理すれば、十分に対象に含められるのです。
広告を“コスト”ではなく、“ブランド投資”に変える。それが、この制度を使いこなす鍵です。
🚛 兵庫県トラック協会「人材確保補助金」
さらに、業種によっては掲載費が明確に補助対象となっている制度もあります。
対象: 兵庫県内の運送業者
内容: 求人サイト掲載料、求人誌出稿、採用チラシなど
補助率: 1/4(25%)
上限: 20万円
👉 出典: 兵庫県トラック協会公式サイト
この制度では、Indeed・ドラEVERなどの求人媒体の掲載料が明記されています。つまり、業種特化型の制度なら「掲載費」そのものが補助対象になるのです。
兵庫県は、“人材が来ない業界”を切り捨てず、“採用で挑戦する企業”を応援しています。
🌐 小規模事業者持続化補助金(全国対応)
全国の中小企業が利用できる代表的な補助金です。採用広告も、「企業の魅力発信」として計上すれば対象になります。
対象: 従業員5〜20名規模の中小企業
内容: 広報・Web広告・チラシ制作・採用ページ制作など
補助率: 2/3
上限: 50万円(特別枠200万円)
👉 出典: ミラサポPLUS(中小企業庁)
求人広告を単体で出すのではなく、採用サイト制作+広告出稿のセットで出すと通りやすくなります。
採用を“広報戦略”に変えた瞬間、広告費は補助金の対象になるのです。
🏙️ 加東市 人材確保事業支援補助金(兵庫県内の好例)
神戸市の近隣・加東市では、求人広告の掲載費を明確に補助対象としています。
対象: 加東市内の中小企業
内容: 「就職・転職情報サイトへの広告掲載費」
補助率: 1/2
上限: 25万円(事業単位)/50万円(事業者単位)
👉 出典: 加東市公式サイト
この制度は「掲載費」を明記しており、兵庫県下で最もわかりやすい“掲載費補助型”の事例です。神戸市の今後の制度拡充も、この流れに沿う形で進んでいます。
⚙️ 戦略的に補助金を「使える」3つの方法
① 言葉を変える。
NG:
求人広告費を補助してほしい。
OK:
採用ブランドを発信するための広報活動費として申請したい。
補助金は“採用”より“広報”のほうが通りやすい。同じ行為でも、言葉の設計で未来が変わります。
② 掲載単発ではなく、「採用設計」として組む。
掲載費だけを申請しても「一過性」と判断されやすい。しかし、採用ページ+動画+広告掲載のように構成すれば、「継続的な採用基盤づくり」として認められます。
③ 事前相談で“対象経費”の確証を取る。
多くの補助金は「交付決定前の支出は対象外」です。掲載契約前に、窓口で「求人媒体掲載費も対象ですか?」と確認し、担当者のメールや書面で回答をもらっておきましょう。これだけで審査通過率が大きく変わります。
🧭 まとめ:「制度がない」のではなく、「設計が足りない」
求人広告費を補助金でまかなうには、“発想の転換”が必要です。
補助金とは、「挑戦する企業への報酬」です。制度が企業を選ぶのではなく、「戦略を持つ企業」が制度を使いこなす時代になりました。
森岡毅さんの言葉を借りるなら、「勝てない市場はない。戦略が間違っているだけだ。」
採用も同じです。“知らない”企業が損をし、“設計した”企業が、勝ちます。
📍求人広告費を補助金でまかなうことは可能です。ただし、「どう説明するか」「どう設計するか」で、結果はまったく違います。
採用を、コストから戦略へ。神戸市から、その第一歩を踏み出しましょう。
※参考出典





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