2025年採用市場・doda掲載数 8,525件から見える5フェーズ戦略
- 迪宇 坂本

- 10月25日
- 読了時間: 2分

Phase 1:認識 ― doda 8,525件という採用の臨界点
2025年10月、dodaの掲載求人は8,525件。
前年同月比で約13%増、そして営業職だけで2,320件。
この数字は、「採用を止めている企業が減っている」ことを意味します。
採用市場は再加速期に入っています。
このフェーズでは、まず「人が採れない」ではなく「採用競争が再び始まった」という現実を認識することが出発点になります。
Phase 2:混乱 ― 情報過多と母集団の分散
多くの採用担当者がこの時期に陥るのが「媒体迷子フェーズ」。
doda、マイナビ、リクナビ、indeed、LINEキャリア…。
どれも良さそうに見えるが、結果が出ない。
原因は単純で、「同じ母集団を奪い合っている」からです。
dodaは幅広い層(20代〜40代)をターゲットにし、マイナビは若手・第二新卒層を中心に構成されています。
採用難の本質は、「どの母集団に“刺す”か」を誤っていること。
Phase 3:設計 ― 職種別・勝てる媒体マップ
営業・販売・事務系 → マイナビ主戦、doda補完(広告×スカウト)
建設・製造・物流系 → doda主戦、マイナビ補完(検索訴求)
IT・エンジニア系 → doda集中(スカウト返信率の最適化)
重要なのは、「求人広告=母集団形成」「スカウト=母集団選定」という役割分担を設計すること。
採用は感覚ではなく、設計図で勝つ時代に入っています。
Phase 4:実行 ― タイトルとスピードで差をつける
応募率が高い求人の共通点は、タイトル1行で「絵が浮かぶ」こと。
「地域/既存顧客中心の法人営業/完全週休2日」このフォーマットが最強です。
さらに、応募者は「スピード」を重視。
一次面接→最終面接→内定までの所要が5営業日以内だと、内定承諾率が約1.5倍に伸びる傾向。
今は、速さが最大の採用マーケティングです。
Phase 5:検証 ― データを言葉で語れる採用へ
採用は、終わってからが本当のスタートです。
応募→面接率→内定率→定着率を可視化すれば、次の一手が見えます。
「なぜ応募が減ったのか」
「なぜ辞退が増えたのか」──この「なぜ」を解ける企業が、採用の再現性を手にします。
まとめ:あなたの会社はいま、どのフェーズにいるか
まだ認識だけの企業は、数字を直視しませんか?
混乱の中にいるなら、母集団を選定しませんか?
設計に入れたなら、行動を早めませんか?
実行ができたら、検証で強くなりませんか?
採用は偶然ではなく設計。
フェーズを把握すれば、競争相手より2歩先に行けます。





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